会津城イメージ1
会津城イメージ1
トップページへ移動 コープあいづについてへ移動 商品の広場へ移動 事業の広場へ移動 活動の広場へ移動 サイトマップへ移動 リンクへ移動
コープあいづトップページへ移動

家庭の食事からの放射性物質摂取量調査

 コープあいづは、実際の食事に含まれる放射性物質の調査を実施しています。
 この調査は、日本生活協同組合連合会の協力で行われているもので、コープあいづではその中で毎回10件のサンプルを提出しています。

 この度、2013年度の取り組みがまとまりましたので、ご報告いたします。
 
<はじめに>
 福島県は、原発事故による放射能の直接的な被害だけでなく、農産物への風評被害もあり、復興の先が見えない状況です。
 行政も、放射能測定や安全性のPRをしていますが、県商工会連合会が首都圏の消費者を対象に福島県産に対する意識調査をしてみたところ、約30%の方が「福島県産を買わない」と答えていたことが分かりました。この数値は、2012年の意識調査と変わらない実績で、原発事故から3年がたった今でも、風評被害が払拭されていない事がわかります。
 その意味でも、消費者自らが調べ、情報を発信していく事が重要だと考えています。
2014年度も、「家庭の食事からの放射性物質摂取量調査」を継続していく予定です。また、店舗に導入した「ベクレルモニター」を使って、自家野菜や店舗の農産物の検査も行っていくつもりです。
今後とも、皆さまのご協力を頂きますようお願いいたします。

◇調査の目的
・ 一般家庭の日々の食事に含まれる放射性物質の量について、生協組合員の関心が高く、その実態を科学的に調査する
 こと。
・ 被災地を中心に広く生協組合員の協力を得て、実際の食事と使用した食材に関する情報や食事に対する意識を調査する
 ことで、実情を把握すること。
・ 調査結果や関連情報を広く消費者の皆さまへ分かりやすく提供していくことで、現状を正しく理解するための一助とするこ
 と。

◇調査の概要
・ 調査期間:2013年6月29日〜2014年2月18日
・ 実施数:388世帯435サンプル(内、福島県 153世帯200サンプル コープあいづ14世帯20サンプル)
・ 対象地域:岩手、宮城、福島、群馬、栃木、茨城、埼玉、東京、千葉、神奈川、新潟、長野、山梨、静岡、愛知、岐阜、三重、
         福岡の18都県
・ 方法:各家庭の2日分の食事(6食分と間食)を1サンプルとして、すべて混合し測定
・ 測定器:ゲルマニウム半導体検出器
・ 検出限界:1Bq/kg
・ 測定物質:セシウム134、セシウム137、カリウム40
・ 検査機関:日本生協連、コープ東北サンネット事業連合、コープネット事業連合、ユーコープ、東海コープ事業連合、
         コープこうべ、コープ九州事業連合(エフコープ)の検査センター
* 2011年度の調査から対象地域は変わりません。東北、北関東を中心に実施数を2011年度250サンプル、2012年度671
  サンプル、2013年度435サンプルとしています。
* 参考値としてヨウ素131も測定しましたが、すべて不検出でした。

□2013年度の調査結果の概要と、過去2年間の調査との比較
 1.食事1kgあたりの放射性セシウムの量について
  ・ コープあいづの組合員の行った調査では、2013年度は20サンプルで検出限界以上の放射性セシウムは検出されま
   せんでした。2012年度も19サンプルで検出限界以上の放射性セシウムは検出されませんでした。2011年度は、11
   サンプル中10サンプルで検出限界以上の放射性セシウムは検出されませんでした(不検出が全体の91.7%にあたり
   ます)。
  ・ 2011年度、セシウムが検出された方の量は1Bq/kgで、限界検出値に近い値であり、「食品から年間1mSv」に対して、
   1%程度となります。自然放射線のひとつであるカリウム40と比較するとおよそ1割になります。なお、食物から摂取す
   る、自然界の放射性物質は年間0.4mSvと言われています。
  
 
 ・全体では、435サンプル中428サンプルからは、検出限界以上の放射性セ
  シウムは検出されませんでした。不検出が全体の98.4%にあたります。
 ・1Bq/kg以上の検出が見られたのは7サンプルでした。都県別には福島県
  6サンプル、宮城県1サンプルです。

                                             (出典:日本生活協同組合連合会)
 ・2011年度は、250サンプル中11サンプル(検出割合4.4%)、2012年度は、671サンプル中12サンプル(検出割合1.8%)
  から1Bq/kg以上の検出が見られましたが、2013年度は、検出割合が1.6%となりました。
 ・検出したサンプルの最大値は3.7Bq/kgで、2011年度11.7Bq/kg、2012年度4.2Bq/kgでした。検出したサンプルの平均
  値は1.8Bq/kgで、2011年度3.2Bq/kg2012年度2.2Bq/kgでした。いずれも徐々に低くなっています。

                                               (出典:日本生活協同組合連合会)    
 ・ 3年間で1,356サンプルを調査した結果、上記傾向となっており、1Bq/kg以上検出する食事を継続して食べ続けている
  可能性は極めて低いことがわかってきました。

2.1年間あたりの食事からの内部被ばく線量について(放射性セシウム)
 ・今回、放射性セシウムの最も高い検出をしたサンプルは3.7Bq/kgでした。仮にこの食事を一年間継続して食べ続けた
  場合、食事からの内部被ばく線量は、0.032mSvと推定されました。これは、2012年4月に施行された基準値の根拠で
  ある「年間許容線量 1mSv」に対して3.2%にあたります。
  同様の計算を、検出した各サンプルで行ったところ、内部被ばく線量は0.017mSv〜0.051mSv(最大で年間許容線量
  の5.1%(図2))と推定されました
  ※(表2)。
    
 
                             (出典:日本生活協同組合連合会) 

 ・
2011年度、2012年度の調査で検出したサンプルからの内部被ばく線量は、それぞれ0.019mSv〜0.136mSv、
   0.019mSv〜0.053mSvでした。検出されたサンプルの線量を比較すると、2013年度調査の線量の最大値は、2012年度
   と比較してほぼ同等ですが、平均値は、2011年度0.039 mSv、2012年度0.034 mSv、2013年度0.031mSvと、徐々に低
   くなっています。
* セシウム137が検出され、セシウム134が検出限界未満の場合は、セシウム134が検出限界と同じ1Bq/kg含まれていた
  と仮定して算出しました。

3.放射性カリウムについて
 ・ 原発事故に関係なく食品中に含まれる放射性カリウム(カリウム40)は、すべてのサンプルから検出されました。結果は
  8.8〜68 Bq/kg、1年間の内部被ばく線量は0.034mSv〜0.39mSvでした。
 ・ 2011年度は、11〜58 Bq/kg、1年間の内部被ばく線量0.051mSv〜0.38mSv、2012年度は、9.9〜55 Bq/kg、1年間の内
  部被ばく線量は0.037mSv〜0.32mSvとなっており、2013年度も同程度の結果となりました。

4.参加された組合員の声(アンケートに記入いただいた組合員の声より抜粋)
 ・ 国内に出回っている食品が、ちゃんと国の基準をクリアしているものか再確認できる調査なので、これからも引き続き
  お願いします。
 ・ 日常、放射能に気をつけたくても目に見えるものではないので、今回のように、きちんと調査していただけ、結果を示し
  ていただけるのは非常にありがたいです。
 ・ 食べている物の結果がわかれば、一番の安心材料になります。調査に参加し、違う面で気づきがありました(食べすぎ、
  野菜不足など)。
 ・ 現在、妊娠中でもあり、今まで以上に放射性物質には気をつかっております。と、言いながらも今まで参加した結果から
  大丈夫という自信もついております。
 ・ 今回の調査をきっかけに、家族で放射能について話し合う機会ができました。

5.今後の予定
 ・ 2014年度も調査を継続していきます。
 ・ 引き続き、参加者に対する調査の意義や調査結果の見方の説明・質疑応答など、放射性物質に関するリスクコミュニ
  ケーションを行っていきます。

 ※この調査にご協力頂ける方がありましたら、お気軽に下記までお問い合わせください。
 ※また、自家栽培野菜などの放射能測定も行っておりますので、こちらもお問い合わせください。

※日本生活協同組合連合会のHP
 ◇お問合わせ
  コープあいづ本部 役員室 新山敦司
  TEL 0241−22ー1041
  mail a_niiyama@coop-aizu.jp
ページトップへ↑
TOPAbout Co-op商品の広場事業の広場活動の広場サイトマップリンク